近年、植物が人間にもたらす効果効能が研究によって証明されています。
特に植物療法の中でも、エッセンシャルオイル（精油）を使って心身の不調を癒すという療法＝アロマテラピーは、20 世紀初頭より目覚しく発展しています。産業が発達し、現代の簡単便利、モノに溢れた生活は私達に多くの利益をもたらしてくれてはいますが、利便性を追求した結果、大気汚染や環境汚染、世界の貧困などを生み、徐々に自分達の生活を健康から遠ざける結果に繋がってきています。免疫力が落ち従来では考えられなかった、花粉症・アトピー・化学物質過敏症・うつ病・不眠症などの現代病が横行し、ストレス社会により精神的な病気にも悩まされているのも現状です。本来、私達、人間は自然（植物）と共に暮らしていたのです。古代の人々は既に植物のもつ香りの力を知っており、儀式や治療に使っていました。歴史をみても、紀元前4000年頃のメソポタミアの時代には、既に神に祈りを捧げる時に香りを焚くという習慣がありました。

ボタニカルデザイン協会では、この植物がもたらす力を世の中に広め、植物のある心豊かな生活で、人々と社会に貢献したいと考えています。各講座をきっかけに、皆さんの生活が健康的になり、人生がより豊かに輝くお手伝いになることを祈っています。